アラサーの皆さんなら、絶対に一度は手にしたことがある資生堂の肌水。
大容量なのに、安くて、シンプルな成分(グリセリンフリー)の化粧水ということで、学生時代は同級生のほとんどが持っていたくらい大人気の化粧水でしたが、残念ながら2020年に生産終了し、肌水は廃盤になってしまいました。
2022年にHADASUI 肌水スキンローションと名前やパッケージを変えて復活しましたが、うるおい成分をプラスしているせいで以前の肌水とは違うものに...。(グリセリン入ってる時点で肌水とは言えない)
どうしても肌水を使いたくて、諦められないアラサー元コスメヲタが、肌水に使い心地が似た化粧水を探し出しました。
肌水の代替品になると言われている化粧水6選
ネットやSNS上で肌水の代替品になると言われていた化粧水の中で、肌水の成分に似ている第二の肌水候補は下記の6つです。
商品名 | こんな人におすすめ |
アベンヌウォーター |
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無印良品 化粧水・敏感肌用 さっぱりタイプ |
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Mマーク(M-mark) アミノ酸浸透水 |
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MK 深肌水 |
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ハトムギ化粧水 |
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ドクダミ化粧水 |
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個人的に1番使い心地が肌水に似ていると思ったのはコレ
個人的に1番肌水に使い心地が似ていると思った化粧水は、“アベンヌウォーター”です。
グリセリンフリー、アルコールフリーでさっぱりした使用感で肌水の良いところが詰まった化粧水になっています。
肌水と違って生後1ヶ月の赤ちゃんでも使えるくらいシンプルな化粧水なので、敏感肌の人でも使いやすいところも高ポイントです。
肌水とアベンヌウォーターに異なる部分があるとすれば、肌水のように安くはないところです。
個人的には、皮膚科でよくすすめられる水色のボトルのスプレー化粧水より、アベンヌウォーターの方が荒地の肌にもしみなくて使いやすい。
他にも肌水に成分が似た化粧水はいくつかありますが、グリセリンやアルコールが入っているのでやっぱり使ってみたあとの使い心地が違います。
肌水(水色)とアベンヌウォーターの違い
使用感
スプレータイプなのでわかりにくいかもしれませんが、肌に付けた感じの使用感は1番肌水に近いと感じてます。
肌水と違って、温泉水なので敏感肌の人も使いやすいのも◎。
温泉水なので肌をやわらげ、なめらかなにしてくれます。(温泉入ったら肌がすべすべになるあの感覚)
成分を比較
使い心地が似ているというだけでは、ただの主観になってしまうので、肌水の成分を解析してみました。
肌水(水色ボトル)の成分は下記の通りです。
- 水
- DPG...グリセリンなどと同様に保湿成分として使われています
- ローズマリーエキス...消炎作用、抗菌効果、抗酸化効果に優れている
- クエン酸ナトリウム【品質を保つ】...クエン酸と組み合わせて配合することで、多少の酸やアルカリが加わっても化粧品のpHを弱酸性に維持するpH緩衝作用を示します
- メタリン酸ナトリウム【品質低下を防ぐ】...カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと強く結びついて捕捉するキレート剤の性質があります
- クエン酸【品質を保つ】..クエン酸Naと組み合わせて配合することで、多少の酸やアルカリが加わっても化粧品のpHを弱酸性に維持するpH緩衝作用を示します
- BG...グリセリンと同様に水分を保持する保湿剤としての働きに加え、製品の保存性を高める効果にも優れている
- フェノキシエタノール...防腐殺菌成分。パラベン類と併用することで、相乗的に防腐効果を高める処方も研究されています。
- パラベン...防腐殺菌成分
成分の説明は、『化粧品第7版 成分ガイド』宇山 侊男 (著), 岡部 美代治 (著), 久光 一誠 (著)から引用させていただきました。
成分について詳しく見ていくと、肌水は“最低限の保湿成分が入ったシンプルな化粧水”であることがわかります。
2番目にDPGがあるので敏感肌向きではありませんが、アルコールが入っておらず、抗菌効果のあるローズマリーエキスが入っていて、保湿成分にグリセリンが使われていないため、肌水はオイリー肌やニキビ肌で悩まれている方にはちょうど良い化粧水だったと思います。
肌水の使い心地が良かったとされる理由は、グリセリンフリー、アルコールフリーにあるかと思いますが、アベンヌウォーターはそこもクリアしています。
コスパ重視ならセザンヌのハトムギ化粧水
水、BG、プロパンジオール、ドクダミエキス、ツボクサ葉/茎エキス、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、加水分解コラーゲン、グリチルリチン酸2K、ナイアシンアミド、カンゾウ根エキス、グルコシルセラミド、チャ葉エキス、オタネニンジン根エキス、水溶性プロテオグリカン、アマチャヅル葉エキス、オクラ果実エキス、クズ根エキス、ボタンエキス、アルテア根エキス、フユボダイジュ花エキス、アルニカ花エキス、アロエベラ葉エキス、クロレラエキス、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、クエン酸Na、PEG-20ソルビタンココエート、クエン酸、エンピツビャクシン油、クスノキ樹皮油、コウスイガヤ油、ニオイテンジクアオイ油、パルマローザ油、ユーカリ葉油、ラバンデュラハイブリダ油、レモン果皮油、αーグルカン、フェノキシエタノール、メチルパラベン
引用元:Amazon
コスパ重視なら、セザンヌのハトムギ化粧水です。
セザンヌといえば、プチプラ化粧品の代名詞。
こちらも肌水同様グリセリンフリー。しかも、360mlと大容量で肌水のようにバシャバシャ使えるのも◎
肌水の代わりになると言われているけどおすすめしない化粧水
ネットやSNS上で肌水の代替品になると言われていた化粧水の中には、肌水に成分が似た化粧水はいくつかありましたが、グリセリンやアルコールが入っているので使い心地や使ったあとの肌の感じが肌水とは異なりました。
正直グリセリンに関しては、成分表の順番からするとまあそんな気にするぐらいの量は入ってないと思いますが、アルコールや増粘剤が入っているので、「成分は似ていても“肌水のような化粧水”ではないよね」と言いたくなる化粧水もありました。
肌水の代替品としておすすめしない理由と、どんな肌タイプの方に向いているかを紹介していきます。
①無印良品 化粧水・敏感肌用 さっぱりタイプ
水、DPG、グリセリン、PEG-32、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、スベリヒユエキス、ポリクオタニウム-51、グレープフルーツ種子エキス、PCA-Na、クエン酸、クエン酸Na、アラントイン、BG、フェノキシエタノール
引用元:Amazon
敏感肌向けではありますが、グリセリンが入っているので肌水に使い心地が似ているとは言えません。(特に脂性肌、ニキビ肌の方は合わないかも)
ニキビ用化粧品の開発に役立つ「アクネ菌の資化性試験」で、グリセリンは通常の増加率よりも約4倍の(アクネ菌の)増殖を示しました。
引用元:株式会社きれいテストラボ「【研究調査】化粧品でアクネ菌が増える?」
グリセリンは保湿剤の中でも低刺激で敏感肌向けの成分なのは間違いないのですが、皮脂の分泌量が多い方だとグリセリンがニキビや毛穴のつまりの原因になることもあるので、無印良品 化粧水・敏感肌用 さっぱりタイプは肌水の代替品にはあまりおすすめできませんが、敏感肌かつ乾燥肌の方は試してみる価値のある化粧水だと思います。
②Mマーク(M-mark) アミノ酸浸透水
水、BG、1,2-ヘキサンジオール、ベタイン、ソルビトール、トレハロース、セリン、アラニン、グリシン、トレオニン、リシンHCl、アルギニン、グルタミン酸、プロリン、PCA、PCA-Na、乳酸Na、乳酸
引用元:Amazon
Mマーク(M-mark) アミノ酸浸透水もグリセリンフリーで肌水に近いと人気でしたが、BG、1,2-ヘキサンジオールが成分表の2番目、3番目にあることからアルコール過敏の方や敏感肌の方には向きません。
肌水の代替品としてはおすすめできませんが、Mマーク(M-mark) アミノ酸浸透水はグリセリンフリーの化粧水を探している方なら試す価値ありの化粧水です。
③MK 深肌水
水、BG、グリセリン、エタノール、カミツレ花エキス、リンゴ果実エキス、チャ葉エキス、クエン酸Na、クエン酸、フェノキシエタノール、メチルパラベン
引用元:マツモトキヨシ
マツモトキヨシブランドの“MK 深肌水”は、名前やパッケージ、安さと大容量なところは肌水に似ています。(よく訴えられなかったよねってくらい似てますね)
ただ、グリセリン、エタノールが入っているので肌水の代替品としてはあまりおすすめできません。
見た目や似ている成分が使われているので、肌水の代わりになるかもと思われるかもしれませんが全然別物です。
肌水の代替品としてはおすすめできませんが、乾燥肌ぎみで気にせずバシャバシャ化粧水を使いたい方はた試す価値のある化粧水です。
マツキヨブランドの商品は地味ですが、「安くて意外といいかも」と思う商品多いので、あまり美容にお金をかけられないという方におすすめです。(SNSで人気のプチプラ商品よりも安くて質の良いものが多い)
④純白専科 すっぴん美容水Ⅰ(とろりとみずみずしい感触)
資生堂公式が肌水・肌水サプリの代替品としておすすめしていたのが、“専科純白専科 すっぴん美容水”です。
肌水シリーズ生産終了に伴い、代替品を教えてください。
日頃より、肌水シリーズをご愛用頂き、誠にありがとうございました。
本品は生産終了となりました。お客さまにはご不便をおかけいたします。
代替品として以下の商品をおすすめ致します。・メンズ肌水 → ウーノ スキンセラムウォーター(べたつかないのにしっとりうるおう)
・肌水・肌水サプリ → 純白専科 すっぴん美容水Ⅰ(とろりとみずみずしい感触)
・クリーム肌水・肌水サプリ → 純白専科 すっぴん美容水Ⅱ(とろりとまろやかな感触の乳白タイプ)
引用元:ワタシプラス
安くて、バシャバシャ使えるところは肌水に似ていますが、ややとろみがある時点で「資生堂さん肌水ファンのこと1mmもわかってないわ」と思ってしまいました。
成分を見ても、エタノール、濃グリセリンが入っているので肌水の代替品を求めている方が納得するような化粧水ではありません。
トラネキサム酸*,コメ胚芽油,ハチミツ,セリシン,加水分解シルク液,ヒアルロン酸ナトリウム(2),アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム,精製水,ジプロピレングリコール,エタノール,濃グリセリン,1,3-ブチレングリコール,ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル,ポリオキシエチレンメチルグルコシド,イソステアリン酸,α-オレフィンオリゴマー,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油,カルボキシビニルポリマー,ジイソステアリン酸ポリグリセリル,エデト酸二ナトリウム,ピロ亜硫酸ナトリウム,サクラ葉抽出液,フェノキシエタノール *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
引用元:Amazon
ですが、安価なのに美白作用を持つトラネキサム酸や高い保湿力を持つヒアルロン酸ナトリウムが入っているは、さすが資生堂です。
肌水の代替品にはおすすめしませんが、乾燥肌や40代~50代の方は試す価値ありのプチプラ化粧水です。
肌水の代替品として絶対におすすめしない化粧水
肌水の代替品としてナチュリエのハトムギ化粧水が多く名前が挙がっていましたが、正直これは1番おすすめできません。
安くて、容量が多いので肌水の代替品として、名前が挙がっているのかもしれませんが、全然肌水とは使い心地が異なります。
水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、エタノール、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン
引用元:ナチュリエ
消炎効果のあるグリチルリチン酸やハトムギエキスが入っているのでニキビ肌向きかもしれませんが、アルコール過敏の方や敏感肌には向きません。
- (スチレン/アクリレーツ)コポリマー...皮膜形成剤。主にネイルカラーに配合される
- エタノール...防腐作用、アルコール成分
特にこの2つの成分が、「肌水とは全然違う使い心地でしょ」と言いたいなります。
コポリマーは簡単に言えばコーティング剤です。コポリマーが入っている量はしれてると思いますが、そこのアルコールも、グリセリンも加わっていてとても肌水の代替品になる化粧水とは言えません。
身体用ならいいかもしれませんが、顔用に使いたいとは思わない化粧水です。
家族や友人が使っていたら、「MK 深肌水の方が安くてバシャバシャ使えるし、まだ肌にもいいよ」って言いたくなるくらい、本当におすすめしない化粧水です。
参考サイト、参考文献
この記事を作成するのにあたって、参考にさせていただいたサイトと参考文献一覧。
参考サイト一覧
- シャンプー解析ドットコム「スベリヒユエキス」
- アクセーヌ「ポリクオタニウム-51」
- Re:color「L-ピロリドンカルボン酸 」
- Re:color「乳酸Na」
参考文献
- 『化粧品第7版 成分ガイド』宇山 侊男 (著), 岡部 美代治 (著), 久光 一誠 (著)