アドベンチャーワールドの入場料はなぜ高い?理由を調べてみました

和歌山の白浜へ遊びに行くなら、誰しも必ず「アドベンチャーワールド」へ行ったことあると思います。

アドベンチャーワールド行って一番最初にびっくりするのが、パンダじゃなくて入場料です。

アドベンチャーワールドの入場料

大人 4,800円
中人(中学生・高校生) 3,800円
小人(幼児・小学生) 2,800円

ここは某ネズミーランドか?はたまた某魔法城付き任天堂ランドなんか?って思うくらい高いです。

動物園の入園料では、断トツで日本一番の高さです

しかも、駅から遠くて行く手段は車かバスしかないのに駐車場代も1日1,200円と高いんですよ。

でもね、何かしら入園料が高い理由はあると思うんですよ。

そこで今回は、なんでこんなにアドベンチャーワールドの入場料が高いの か考えられる理由を紹介します。

パンダ代

串刺しパンダです。

この後、どすーんって木から落ちてパンダって意外とどんくさいんやなとびっくりしました。

でもパンダはやっぱり可愛いですよね。

そんな可愛いパンダが一番、入場料代の高騰の原因やと思うんです。

パンダって中国から一匹いくらみたいなの払って借りてるんですよね。

アドベンチャーワールドのパンダも、何頭か中国に帰っていますが今は7頭います。

7頭ってパンダの数は、日本一の数なんです。

ただ、このパンダ代はいくらなのかアドベンチャーワールドは公表してません。

なので、他にパンダを飼育しているところを参考のして考えます。

上野動物園の場合

今回は、パンダが5頭いる上野動物園を参考にして考えてみます。

’11年に2頭来園してからしばらくは保護研究費として年間95万ドルを中国に払っていました。

引用元:oggi

現在は公表されていないので、具体的な金額は変わっていると思いますが、今回はこちらの金額を目安にしたいと思います。

単純に95万ドル÷2で1頭あたり、47.5万ドルと考えます。

47.5万ドル×7=332.5万ドル。

2022年のアドベンチャーワールドが、中国に支払うパンダ代は日本円で約3憶8千万円相当です。(2022/2/27の為替レートで計算しております)

※あくまでも勝手な予想です。

しかもこれ年間なんで、毎年この金額を中国に支払っています。

これプラス、新しい命が誕生した場合と亡くなった場合も何千万と中国に支払う必要があります。

ただ上野動物園の場合、入園料は大人一人当たり600円とかなり格安です。

アドベンチャーワールドの入場料と4,200円も差があります。

入園者一人当たりのパンダ代負金を計算

2018年度

コロナ前の2018年度のアドベンチャーワールドの入場数は、1,288,200人。

まだ楓浜 (ふうひん)が誕生してなかったので、2018年のパンダは6匹です。

6匹にかかるパンダ代は、約3憶3千万円です。

入園者一人あたりのパンダ代負担金は、約256円。

あれ?思ってたより少ない…。

2020年度

2020年のアドベンチャーワールドの入場者数が、629,200人と約半分の入場者数に。

しかも、楓浜 (ふうひん)が誕生したのでパンダ代も増えました。

2020年の予想パンダ代負担金は、約604円。

入園料がパンダ負担金分、値上げした?

2020年3月からアドベンチャーワールドは、入園料を300円値上げしました。

2018年から2020年の一人当たりのパンダ代負担金の差が、348円なんで意外とパンダ代負担金の予想は合ってるかも?

じゃあ、残りの4,000円ちょっと分の入園料はどこに消えたのか?考えます。

動物のえさ代

アドベンチャーワールドには、140種類1,400頭の動物がいます。

えさ代も公表されてないんで、公表されている関東最大の動物園「東武動物公園」を目安に考えてみます。

費用 動物の種類 動物の数
東武動物公園 年間4,000万円 120種類 1,200頭
アドベンチャーワールド 約年間4,700万円 140種類 1,400頭

※東武動物公園のえさ代の金額(引用元:TBS公式HP)

動物の種類も数も違うので、ざっくり目安としてアドベンチャーワールドの動物のえさ代は約4,700万円と考えられます。

パンダ代に比べると微々たる金額ですね。

土地代

アドベンチャーワールドは、東京ドーム17個分も敷地面積があります。

でも、白浜の田舎なんでそこまで土地代もかかるか?って疑問は残ります。

車や施設の設備投資

アドベンチャーワールドのサファリエリアには、ケニア号という乗り物に乗って無料で案内してもらえます。

こういった園内で使用する車や建物も設備代は、他の動物園よりもかかるのは当然でしょう。

ちなみのゾウ舎は、かなり高額です。

上野動物園のゾウ舎で13億、天王寺動物園のゾウ舎で15億だそうです。(こちらの価格は、札幌市の資料から参考にさせていただきました)

140種もいたら動物達が入っている建物だけでも相当な額がかかっているかと思います。

人件費

人件費が意外と一番かかるんではないかと思ったんですよ。

パンダの繫殖ってかなり難しい技術が必要ですし、それなりのプロを用意されていると思うんです。

しかし、厚生労働省が発表している情報によると

職業 就業者数 賃金(年収)
動物園飼育員
161,160人
348万円

(引用元:厚生労働省 職業情報提供サイト)

もしアドベンチャーワールドに100人飼育員がいたら、飼育員の給料だけで約3憶5千万円です。

しかも、精鋭ばかり集めていたら平均年収よりも高い給料の方も多いかもしれません。

動物の医療費

猫や犬でも、レントゲンと点滴だけで数万円の医療費がかかります。

パンダの赤ちゃんを出産となると、かなりの医療費がかかったことでしょう。

1,400頭も動物がいると、医療費もかなりのものかと思います。

動物の輸送費

動物を移動させるだけでも、大型の動物だと莫大な輸送費が必要となります。

ゾウの価格は3,000万円ですが、その大半は輸送費が含まれているそうです。(こちらは、動物の値段 満員御礼を参考にさせて頂きました)

新しい動物を迎えたり、病気で他の場所へ移動させたりアドベンチャーワールドの敷地内で移動するにも、敷地面積がかなり広いので輸送費はそれなりかかるでしょう。

利益

でも、2018年の入園料だけみると58億近くあるんですよね。

2017年のアドベンチャーワールドの売上高は、約73億円なんで2018年もそれに近い売上でしょう。

今まで計算してきた分を合わせても、アドベンチャーワールドはまあまあ利益が出ているのではないでしょうか?

赤字という噂もありますが、公表されていないので詳しいことはわかりません。

ただ、他の動物園は国や行政が運営されているところも多いのも事実です。

利益度外視で、入園料が安くなっているだけで本来はもっと高い入園料を取らないと運営できないところもあるでしょう。

その点、アドベンチャーワールドは大阪の株式会社アワーズという民間企業が運営しています。

会社なんで利益が出なければ、社員に給料を払えませんし会社も潰れます。

入園料に利益が含まれているのは、当然のことかと思います。

まとめ

アドベンチャーワールドの入園料がなぜ高いのか。

その理由はパンダの費用かと思っていましたが、2020年の一人当たりのパンダ代負担金は604円という勝手な予想です。

4,800円の入園料の1/8相当なので、あとは動物の飼育にかかる費用や従業員の人件費、設備投資の費用と利益が含まれると思われます。

アドベンチャーワールドは、民間企業が運営されているので利益が含まれていても仕方ないでしょう。

それでも、わざわざ東京からパンダを見に来る方いわく

こんなに近くでゆっくりパンダを見られるのは、アドベンチャーワールドだけ。
上野動物園だと混雑してて、こんなゆっくり見れたことはなかった。
入園料が高いのは、全然気にならない。

ということなので、入園料が高い分たくさん良いところもあります。

アドベンチャーワールドへ行って満足したいう人の中には、

子供が普通の動物園よりもすごく楽しそうにしてくれるので、それだけでも入園料払う価値ある

という方もいました。

実際に行って「アドベンチャーワールドの入園料高いな」と思いましたが、色んな動物があんなに間近で見れたので払う価値はあったと思います。

パンダは別にどっちでも良いという方や入園料が気になる方は、天王寺動物園や京都市動物園で充分かもしれません。